はじめに
本記事はspeakerdeckに公開した下記資料の解説記事です。
要約
新卒は入社直後3つの「不足」に直面し、負のサイクルに陥ってしまう。
負のサイクルから抜け出すには、
「自分に足りないもの」という視点だけでなく、「組織に足りないもの」を見極める必要がある。
負のサイクルを抜け出せば、雪だるま式にスキル・実績が増える環境を手に入れられる。
新卒に降りかかる3つの「不足」
3つの「不足」とは
3つの不足とは、
- スキル不足
- 知識不足
- 実践・練習機会の不足
を指します。
当たり前といえば当たり前ですが、学生が社会人になったときにぶつかる壁ですね。
3つの「不足」によって陥る負のサイクル
スキルと知識が足りないため、なかなか社内やお客さんから信用を得るまでに時間がかかり、いつまでたっても実践練習を行う機会がなかなかまわって来ない。
結果、スキルや知識がなかなか身につかないまま時間が過ぎる。
実際、このような状況に陥っている方は多いのではないでしょうか。
負のサイクルから抜け出すために必要なこと
視点を自分→組織へ
そもそもスタートの時点では、多くの新卒は0からのスタート。
そんな中、先輩やできる同期と比較して自分はこんなこともできないんだ…と卑下する必要はありません。というより、ナンセンスです。
視点を「自分が今できてないこと」→「組織が今困っていて自分が頑張れば解決できそうなこと」にフォーカスしましょう。
ポジショニングマップで社内の状況を可視化しよう
ポジショニングマップとは、マーケティングで使うフレームワークの1つです。
独立する2つの軸を用いて、特定の市場や業界において、競合と差別化できる立ち位置を探すのに便利です。
これは社内で自分が同期や先輩との関係で埋もれずに、「自分にしかできない仕事」を作っていくために非常に有効です。
執筆者の場合は、製品知識×営業スキルという軸で分析した結果、社内にすば抜けて製品知識に詳しい営業がいなかったことに目をつけ、開発部に何度も足を運び自社商材に詳しくなり差別化を試みた。
優先順位付を行い、やらないこと・目指すべき方向を決める
上記で方向性を明確にした後は「やらないこと」を決めることが特に重要です。
時間や労力が有限である以上、最短距離でゴールにたどりつくためには、やることを絞る必要があります。
執筆者の場合は、営業塾に通う・ロープレをたくさんするなどの時間の割き方はせずにとにかく商品知識に詳しくなることを最優先に時間を使いました。
負のサイクルから抜け出すと…
組織内での希少性が増す
ポジショニングに成功すると、組織内での希少性が上がります。
この過程で「自分にしかできない仕事」を作り出していくと、必然的に頼られる存在になっていきます。
希少性を元手にスキル・実績が増える環境が手に入る
希少性の高いスキルを頼ってくる人が増えると、その人たちの得意分野で一緒に仕事をする機会が増え、結果としてそれぞれの強みを吸収できるようになります。
まとめ
成長機会を得たいのであれば、
- ポジショニングマップで社内の状況を分析
- 今狙えるなかで最も希少性を発揮できるポジショニングを目指す
- ポジショニングで得た希少性を元に、同僚の得意分野で一緒に仕事をする機会を増やす
このプロセスが非常に有効です。
是非、悩んでいる方は実践してみてください。