転職で役立った「イノベーション・オブ・ライフ」の考え方

イノベーション・オブ・ライフとは

『イノベーション・オブ・ライフ』はマーケティング本のベストセラーとして有名な『イノベーションのジレンマ』の著者であるクリステンセン教授の著書です。

企業の経営戦略を個人の人生を幸せに生きるための戦略に置き換えた内容であり、
幸せに生きるための合理的な考え方を学べます。

そして、特に幸せを左右する「仕事のやりがい」についても深く書かれており、
執筆者が本書から学んだ転職活動の際に役立つ考え方について解説します。

イノベーション・オブ・ライフが転職にどう役立つのか?

執筆者は新卒の2年目が終わる頃に最初の転職を考えはじめました。
その際に困ったのが、転職活動における「軸」です。
「軸」とは、転職にあたり、「何を重要視して、何を重要視しないのか?」という優先順位付けを意味しています。

当時の自分の思考・感情を整理する1つの考え方として読者の皆様のお役に立てれば幸いです。

本書のキャリアの考え方

本書では、仕事の充実度は「動機づけ要因」と「衛生要因」によって決まると書かれています。
また職場環境・人間関係・給与などの衛生要因だけ追求しても仕事の充実感は味わうことができず、最終的に仕事の充実度の決め手となるのは評価・責任・成長などの動機づけ要因だとされています。

確かに給与や人間関係は重要な要素ではありますが、

あくまでもそれらは前提条件であり、仕事に求めるものはそれだけでは不十分だと感じました。

転職時の執筆者より

3つのステップで転職の軸を可視化

ここでは実際に執筆者が行った軸の可視化について解説します。

それぞれの要因の満足度と所感を書く

それぞれの要因ごとに重要度と満足度にプロットする

重要度の高い要因がどうなると満足かを考える

また以下のような質問でそれぞれの要因の具体的内容を掘り下げていくのも有効です。

  • どういう仕事をしているときに責任感を感じられるか?
  • 自分にとっての成長とは何か?具体的に何かできるようになりたい?あるいはどういう役割(職種・役職)を担いたい?
  • 評価は何が不満なのか?何を認めてほしい?
  • 給与は何のためにいくら欲しいか?(お金がなくて諦めたが諦めきれないことがあるなど)
  • 職場では誰が嫌い・苦手なのか?またその人のどういった言動が嫌なのか?
    etc…

可視化した軸は選考中・内定時にも利用

軸を明確にしておくことで、選考中・内定後もそれぞれの選択肢を比較できます。

ここで注意しなければならないのは、
「現職は知りすぎてしまっているから悪い部分が見え、転職先は知らないがゆえによく見える部分がある」ということです。

そのため、ここでの比較の際には「判断の根拠は何か?」を考えることが大切です。

最後に

本記事で解説した考え方は転職を考えていなくても使えます。
四半期〜半年に1度くらいのペースで執筆者も仕事への満足度を振り返っています。

是非下記より購入の上、本記事を参考に軸の可視化にトライしてみてください。

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